「マイホームを建てよう!」と思い立つと、どんどん希望が湧いてきて、どんどん夢が膨らんでいきます。しかし、予算には限りがあるのが現実。あまり気合いが入り過ぎてしまうと、遅かれ早かれ、コストという壁にぶつかります。
家づくりは、夢と予算のせめぎ合いだと言えるかもしれません。コストを抑えながら、間取りや設備にこだわった満足の家を建てるのは、どうしたらいいのでしょうか? 大切な考え方を、ポイントを押さえてご説明します。
しっかりと取捨選択をすること。
「あれも欲しい!これも欲しい!」では、家づくりは失敗してしまいます。「ローンくらい何とかなる!」と太っ腹を決め込んでも、後悔の念が湧いてくるのは時間の問題。高い買い物であるがゆえに金銭感覚が狂ってしまうかもしれませんが、家づくりのスタートは、慎重かつ冷静な思考が必要です。
満足のいく家をつくるためには、どこにどれだけの予算をかけて、どの予算をどれだけ削れるかを考え抜かなければいけません。家族の暮らしに本当に必要なものを見極めて、思い切った取捨選択をしてみましょう。
一つグレードアップしたら、一つグレードダウンすることも忘れずに。そうしないと、予算オーバーは必至です。設備や材料一つひとつのグレードアップはわずかな増額に思えるかもしれませんが、チリも積もれば信じられないような金額に・・・。予算がオーバーしそうになったら、何か別のものを削減したり、アイデアや工夫でコストカットしたりできるものを探すようにしましょう。設備のグレード、内外装の仕上げだけでなく、コンセントの数など、コスト削減のポイントはあらゆるところに転がっています。
はっきり予算を伝えること。
「○○万円前後」という予算の決め方は良くない例。予算は必ず「○○万円まで」という決め方をしてください。そして、それを業者にはっきり伝えてください。これは、「○○万円以上は出さない!」という意思表示です。この意思を明確に伝えられれば、優良な業者であれば、適切なコストコントロールを行いながら、予算の範囲内で最適な提案をしてくれるはずです。
もちろん、仕様やデザインなどの要望も伝えますが、その際は併せて「妥協できる部分とできない部分」も伝えましょう。そのほうが、業者が調整しやすくなるからです。
コスト削減に独自のノウハウ・体制を持っている業者を選ぶこと。
費用を上げずに、自分の思いどおりの家を建てるには、従来かかるコストをどれだけ抑えられるかが鍵になります。コストを抑えると言っても、粗悪な材料を使ったり、手抜き工事をしたりするからではなく、業者自体がコスト削減を実現するためにどれだけ独自のノウハウ・体制を持っているかが重要です。独自の仕入れルートを持っている、材料を大量発注できるシステムがある、自社で設計から施工まで一貫して対応できる体制があるなど、質は落とさずにコストを削減できる業者もあるのです。当社も、その部分には非常に強みを持っています。
単純な話ですが、従来かかる費用を抑えることができれば、その分、建物自体にお金をかけられるようになります。そうなれば、自分が思い描いた理想の家に近づけることができるのです。
ただし、なかには安さだけを売りにしているような業者もありますので、その見極めは十分慎重に行いましょう。見極める方法は、「ローコスト住宅を建てる上でよくある問題、注意点について」をご覧ください。