ハウスメーカーは規模が大きく、全国展開している会社も多く、販促・広告に多額の投資をしています。そういった金額が建築費に加算されるため、総じて費用は高めになります。また、施工を下請け・孫請けに出すことが多いので、中間マージンの分、費用も高くなる傾向があり、それが坪単価としてオンされているケースが多々あります。加えて、全国各地に大規模な展示場を有しており、その建築費や維持費が坪単価に跳ね返ってくるのです。
一方、工務店は規模が小さい会社が多く、ハウスメーカーと違って地域密着のスタイルで事業を営んでおり、商圏拡大に積極的ではないため、販促・広告に多額の投資をすることもありません。工事も直接請け負うことが多いため、ハウスメーカーに比べると坪単価は安くなり、そのため、住まいの価格も比較的リーズナブルになる傾向があります。
仮に、ハウスメーカーと工務店の総額が同じ2000万円だったとしましょう。しかし、お金の使われ方は両社で全然違います。たとえば、ハウスメーカーは工事原価が1000万円、自社の利益が1000万円。対して、工務店は工事原価が1500万円、自社の利益が500万円。これは、決して大げさな例ではありません。施主様からしたら、建物自体にお金をかけてもらったほうが良いのは言うまでもありません。